ひざ痛・股関節痛を引き起こす危険な座り方

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普段、無意識にしている座り方の中に、体に大きな負担をかける危険な姿勢があるのをご存知でしょうか?

その代表的なものが、『ぺたんこ座り』です。

『ぺたんこ座り(カエル座り)』とは、膝を内側に折り曲げ、足を左右に広げて座る姿勢のこと。

子どもたちや若い人の中でもよく見かける座り方ですが、実はこの姿勢が体に与える影響は想像以上に大きいのです。

ぺたんこ座りが与える体への負担とは?

この座り方では、両方の股関節が、内旋(内股)した状態になります。

股関節の内旋が長時間続くことで、以下のような体の不調やトラブルが引き起こされるリスクがあります。

  • 反り腰の悪化
    内股の状態が骨盤を前に傾けるため、腰が反りやすくなり、結果として腰痛や姿勢の崩れにつながります。
  • 股関節の痛み
    内旋状態が股関節に不自然な圧力をかけるため、関節の動きが制限され、痛みや違和感を引き起こします。
  • ひざの痛み
    膝関節が内側にねじれた状態になることで、関節内の摩耗が進み、特に内側の半月板や靭帯に負担がかかります。
  • 足首の不安定化と捻挫
    内股姿勢が続くと、足首の動きにも歪みが生じ、捻挫しやすい足首になります。

高齢女性に多い「ひざの痛み」の原因にも

高齢者の中でも、特に女性にひざの痛みが多いのは、実はこの内股姿勢と深い関係があります。

若い頃からの生活習慣や座り方によって股関節が内側に偏った状態が長年続いた結果、ひざに慢性的な負担がかかり続けたことが、ひざ痛の原因となっているのです。

子どものうちから注意が必要

ぺたんこ座りは、柔軟性の高い子どもたちによく見られますが、成長期の体にとっては特にリスクが高い姿勢です。

筋肉や関節、骨の発達に悪影響を及ぼす可能性があるため、幼い頃から正しい座り方を身につけることが、将来的な痛みの予防につながります。

正しい座り方とは?

正しい座り方のポイントは以下の通りです

  • 股関節と膝が自然に開く範囲で座る
  • 骨盤を立てて、腰や背中が丸まらないように意識する
  • あぐらをかく場合も左右バランスよく、足を交互に入れ替える

無理な姿勢ではなく、骨格にとって自然で負担の少ないポジションを意識しましょう。

まとめ

何気なくしている「ぺたんこ座り」が、将来の関節トラブルの原因になっているかもしれません。

とくに子どもや高齢女性は、この姿勢の影響を受けやすいため、早めの見直しが必要です。

日々の小さなクセが、体に大きな影響を与えます。

まずは座り方を見直し、体に優しい姿勢づくりを心がけましょう!

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この記事を書いた人

姿勢専門整体院スタジオラクト代表。頭痛の専門家として活動。1978年、大阪生まれ。整体歴24年で、50000回以上の施術実績。頭痛・姿勢の専門著書など6冊出版。姿勢専門整体院『スタジオラクト』の経営。滋賀県教育委員会認定の『姿勢講座』を開講。『整体スクール』『ダイエットスクール』の運営・姿勢の講師『ブランドセラピスト®︎』育成、オリジナルマクラ『RAKUBI』の販売、お客様の体の痛みの緩和からセラピストのプロデュースまで行う。

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