
ダイエットを始めると、多くの方は食事制限や運動に取り組むため、最初は順調に体重が減ります。
しかし、その多くが無理な制限であるため、後に反動が起き、過食に陥ってしまうことが非常に多いのです。
実際には、90%以上の方がそのような経験をしているとも言われています。
たとえば、60kgだった体重を55kgまで落としたのに、最終的にはリバウンドして62kgに…。
「ダイエットをしたせいで、以前より太ってしまった」という状況は、決して珍しくありません。
なぜダイエットすると太りやすくなるのか?
それは、無理な制限によって代謝が下がることが大きな原因です。
具体的に見てみましょう。
たとえば、ダイエット前の体重が62kgだった方が、1日2000kcalの食事で体重を維持していたとします。
この状態では、体が1日あたり約2000kcalを消費しているということになります。
そこから、摂取カロリーを1200kcalにまで大幅に制限して、55kgまで体重を落としたとしましょう。
当然、体重が減れば代謝も下がります。
55kgになった時点では、体は1日1200kcalほどしか使わない「省エネモード」になっています。
しかし、その状態で我慢の反動から過食が起こり、リバウンド。
体重が再び62kgまで戻ってしまいます。
「体重は戻ったのに、代謝は戻らない」
ここが大きな落とし穴です。
ダイエット前と同じ62kgに戻ったにも関わらず、体の代謝能力は低下したままなのです。
ダイエット前は2000kcalで維持できた体が、今では1800kcal程度しか消費しなくなっている、ということが起こります。
つまり、同じ体重でも、以前より少ないカロリーでしか維持できない体になっているのです。
この結果どうなるか?
同じ量を食べているのに太りやすくなった
→ ダイエット前より痩せにくくなった
という現象が起きます。
実際に、「あまり食べていないのに体重が減らない」と悩んでいる方の多くは、過去に繰り返してきたダイエットとリバウンドが原因で、代謝が大きく落ちてしまっている可能性があります。
まとめ
ダイエットを繰り返すことで、体重の増減だけでなく、代謝の低下という見えない変化が起こります。
そしてその変化は、リバウンドによっても元には戻りません。
「やればやるほど痩せにくくなる」
それが、無理なダイエットを続けた先にある現実です。
健康的に痩せるためには、過度な制限ではなく、代謝を落とさない工夫をしながら、持続可能な方法で取り組むことが大切です!
