
「基礎代謝を上げるために筋トレしよう!」
よく聞く言葉ですが、これは大きな誤解です。
そもそも基礎代謝とは、体温維持・心拍・呼吸など、生命を維持するために最低限必要なエネルギー消費量。
寝ている間も使われており、そう簡単に上がったり下がったりするものではありません。
基礎代謝が上がるとは?
基礎代謝が高くなる=常にスマホの画面がつきっぱなしで、バッテリーが消費されているような状態。
体にとっては「負担が大きい状態」です。
逆に基礎代謝が下がるのも異常で、生命維持に支障が出るレベルです。
過度なダイエットが代謝を下げる
基礎代謝は病気以外ではあまり変動しませんが、過度な食事制限や運動でエネルギー不足になると、一時的に落ちることがあります。
たとえば、1日2000kcal必要な人が、1000kcalしか摂らなければ、不足分の1000kcalを体脂肪だけではまかないきれません。
その結果
- 一部は脂肪の分解で補う
- 残りは「基礎代謝を下げて」対応
という形になります。
つまり、体は『燃費を下げて』生き延びようとするのです。
「糖質不足」も基礎代謝低下の原因に
カロリーが足りないのも問題ですが、糖質が足りないことでも基礎代謝は落ちます。
なぜなら、人間のメインエネルギー源は糖質だからです。
筋トレでは、代謝は戻らない
ここが誤解されがちなポイントです。
エネルギー不足が原因で落ちた代謝は、筋トレをしても戻りません。
むしろ筋トレはさらにエネルギーを消費するため、状態を悪化させる可能性すらあります。
まとめ
- 基礎代謝は簡単に上がらないし、下がっても問題が起きない限り戻らない
- 下がる主な原因は、過度なカロリー制限と糖質制限
- 筋トレでは基礎代謝は回復しない
- エネルギーをしっかり摂ることが、代謝維持の基本
