
ねこ背になると、自然と呼吸が浅くなります。
これは単に姿勢が悪いという問題にとどまらず、体内の構造にも大きく関係しています。
巻き肩による肋骨への圧迫
ねこ背になると、多くの場合「巻き肩(肩が前に入る姿勢)」も同時に起こります。
この巻き肩によって、肋骨が内側に圧迫されるような形になります。

柔らかい「肋軟骨」が変形する
肋骨の中でも胸骨(胸の中心の骨)と肋骨をつなぐ「肋軟骨」は、名前の通り柔らかく、姿勢によって形が変わりやすい特徴があります。
そのため、長時間巻き肩姿勢が続くと、肋軟骨が押しつぶされ、肋骨全体の形が変わってしまうのです。

呼吸が浅くなる → 酸欠状態に
肋骨が潰れると、胸が広がらず、肺がしっかり膨らめなくなります。
結果として呼吸が浅くなり、全身の酸素供給が不足します。
慢性的な酸欠状態は、疲労感や集中力の低下を招くことも。
内臓にも悪影響が…
ねこ背で体が『くの字』に曲がると、腹部のスペースも圧迫され、胃や腸などの内臓の働きも低下します。
消化不良や便秘などの原因にもなりかねません。
姿勢を整えることの大切さ
呼吸や内臓の働きを守るためにも、日常的に姿勢を意識することがとても大切です。
ねこ背にならないよう、定期的なストレッチや姿勢改善エクササイズを取り入れましょう!
