腱鞘炎の原因は手首ではない!?

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腱鞘炎(けんしょうえん)は、育児中の女性や手作業の多いお仕事の方に多く見られる症状です。

特に抱っこやスマホ、パソコン作業など、手首を酷使する動作の繰り返しが引き金になります。

『手首が痛い=手首が悪い』ではない

腱鞘炎と聞くと、「手首に炎症がある」と思われがちですが、実はそうとは限りません。

多くの場合、手首そのものには根本的な原因はなく、実際は『腕の筋肉』に問題があります。

つまり、手首にいくら湿布を貼っても、痛み止めの薬を塗っても、根本的な改善にはつながらないのです。

原因は『腕の筋肉』の炎症

腕の筋肉(特に前腕)の一部が固くなったり、炎症を起こしたりしていることで、

その筋肉に繋がる腱が手首を通過する部分で引っ張られ、腱と腱鞘(トンネルのような部分)との摩擦が生まれます

これが、腱鞘炎の本当のメカニズムです。

痛みのある筋肉を見つけてケアしよう

腱鞘炎が疑われる場合は、腕の筋肉の中に“痛みの原因”が隠れていることが多いです。

次のようにケアを行ってみてください。

  1. 前腕(ひじから手首の間)のいろいろな部分を軽く押してみて、押してズーンと響く場所を探します。
  2. 見つかったら、その筋肉は炎症や緊張を起こしている可能性があります。
  3. その部位に対しては、強く揉むのではなく、揺らす・さする・温めるなどの穏やかな刺激を与えましょう。

※この「揉む」は、あくまで痛みの原因を探すための行為です。

無理に強く揉み続けると、かえって悪化する可能性があるので注意しましょう。

まとめ:湿布より、腕のケアを

腱鞘炎は手首に出る痛みですが、腕の筋肉の緊張が引き金になっていることが多いため、手首だけをケアしてもなかなか改善しません。

  • 痛みが出る前にこまめに腕をほぐす
  • 長時間の手作業は途中で休憩を入れる
  • 手首に違和感が出たら、すぐに腕の状態をチェックする

といった対策で、腱鞘炎の予防・改善に大きな効果が期待できます!

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この記事を書いた人

姿勢専門整体院スタジオラクト代表。頭痛の専門家として活動。1978年、大阪生まれ。整体歴24年で、50000回以上の施術実績。頭痛・姿勢の専門著書など6冊出版。姿勢専門整体院『スタジオラクト』の経営。滋賀県教育委員会認定の『姿勢講座』を開講。『整体スクール』『ダイエットスクール』の運営・姿勢の講師『ブランドセラピスト®︎』育成、オリジナルマクラ『RAKUBI』の販売、お客様の体の痛みの緩和からセラピストのプロデュースまで行う。

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