外反母趾・巻き爪の根本原因は?

  • URLをコピーしました!

外反母趾や巻き爪でお悩みの方は少なくありません。

中には、骨を削ったり、ワイヤーなどの矯正器具をつけて治療を行う方もいます。

しかし、それらはあくまで対処療法

根本的な原因を解決しない限り、再発のリスクは高いままです。

姿勢が原因で起こる足のトラブル

外反母趾や巻き爪の本当の原因は、「立ち方・歩き方」といった姿勢の崩れにあります。

特に多いのが、足の親指が地面につかない「浮指(うきゆび)」の状態です。

浮指とは?

浮指とは、立っていても歩いていても、足の親指が地面にしっかり接していない状態のことです。

本来、体重は親指側にもしっかりかかるようになっており、そのため親指は他の指よりも大きく、力を受け止められるようにできています。

しかし、姿勢が悪く、重心が小指側に偏ると、親指が浮き上がってしまい、次のようなトラブルにつながります。

浮指が引き起こす症状

  • 外反母趾
     親指に体重がかからず、内側に押し込まれるように変形する。
  • 巻き爪
     地面との接触が少なくなり、爪に適度な広がりが生まれず、内側に巻き込む。
  • 足裏のアーチの崩れ
     バランスを崩し、足の形が崩れる。
  • 歩き方・立ち方の悪化
     姿勢全体が不安定になり、さらなる不調へ。

高齢者に多いひざ・足の痛みも

特に高齢の女性に多く見られる「ひざの痛み」や「足の変形」も、この浮指や内股姿勢の影響を受けているケースが多いです。

若い頃からの座り方や歩き方の癖が、何十年もかけて少しずつ体に負担をかけ続けてしまうのです。

根本改善には「姿勢」と「重心」の見直しを

治療の前に、まずは正しい姿勢と重心のかけ方を意識することが大切です。

具体的な改善ポイント
  • 足裏のアーチを支える筋肉を鍛える
  • 親指側でしっかり体重を支える立ち方を意識する
  • 靴の形やサイズが自分の足に合っているかを見直す
  • 歩くときに小指側に重心が偏らないよう注意する

まとめ

外反母趾や巻き爪は、ただの足のトラブルではなく、姿勢や生活習慣が引き起こす全身の問題でもあります。

骨や爪を削るような治療をする前に、まずは自分の立ち方・歩き方を見直すことが、根本改善への第一歩です。

正しい姿勢で、足元から健康な体を取り戻しましょう!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

姿勢専門整体院スタジオラクト代表。頭痛の専門家として活動。1978年、大阪生まれ。整体歴24年で、50000回以上の施術実績。頭痛・姿勢の専門著書など6冊出版。姿勢専門整体院『スタジオラクト』の経営。滋賀県教育委員会認定の『姿勢講座』を開講。『整体スクール』『ダイエットスクール』の運営・姿勢の講師『ブランドセラピスト®︎』育成、オリジナルマクラ『RAKUBI』の販売、お客様の体の痛みの緩和からセラピストのプロデュースまで行う。

目次