
外反母趾や巻き爪でお悩みの方は少なくありません。
中には、骨を削ったり、ワイヤーなどの矯正器具をつけて治療を行う方もいます。
しかし、それらはあくまで対処療法。
根本的な原因を解決しない限り、再発のリスクは高いままです。
姿勢が原因で起こる足のトラブル
外反母趾や巻き爪の本当の原因は、「立ち方・歩き方」といった姿勢の崩れにあります。
特に多いのが、足の親指が地面につかない「浮指(うきゆび)」の状態です。

浮指とは?
浮指とは、立っていても歩いていても、足の親指が地面にしっかり接していない状態のことです。
本来、体重は親指側にもしっかりかかるようになっており、そのため親指は他の指よりも大きく、力を受け止められるようにできています。
しかし、姿勢が悪く、重心が小指側に偏ると、親指が浮き上がってしまい、次のようなトラブルにつながります。
浮指が引き起こす症状
- 外反母趾
親指に体重がかからず、内側に押し込まれるように変形する。 - 巻き爪
地面との接触が少なくなり、爪に適度な広がりが生まれず、内側に巻き込む。 - 足裏のアーチの崩れ
バランスを崩し、足の形が崩れる。 - 歩き方・立ち方の悪化
姿勢全体が不安定になり、さらなる不調へ。
高齢者に多いひざ・足の痛みも
特に高齢の女性に多く見られる「ひざの痛み」や「足の変形」も、この浮指や内股姿勢の影響を受けているケースが多いです。
若い頃からの座り方や歩き方の癖が、何十年もかけて少しずつ体に負担をかけ続けてしまうのです。
根本改善には「姿勢」と「重心」の見直しを
治療の前に、まずは正しい姿勢と重心のかけ方を意識することが大切です。
- 足裏のアーチを支える筋肉を鍛える
- 親指側でしっかり体重を支える立ち方を意識する
- 靴の形やサイズが自分の足に合っているかを見直す
- 歩くときに小指側に重心が偏らないよう注意する
まとめ
外反母趾や巻き爪は、ただの足のトラブルではなく、姿勢や生活習慣が引き起こす全身の問題でもあります。
骨や爪を削るような治療をする前に、まずは自分の立ち方・歩き方を見直すことが、根本改善への第一歩です。
正しい姿勢で、足元から健康な体を取り戻しましょう!
