肩こりや腰痛など、ほとんどの痛みは揉めば揉むほど悪化します。
当店に初めて来られるお客様にお伝えしている「肩こりをもみほぐすと悪化する理由」をわかりやすく解説します!
揉んだら悪化する理由
「ここを硬い物で押してますよね?」
「はい、肩が凝るので揉んでます、たまに木の棒で押したりしてます…何でわかるのですか?」
「ここだけがものすごく硬くなってるからです。揉むから硬くなるんですよ。
「え!?首用のマッサージ機を良く使ってます。」
「それで、良くなってますか?」
「良くなってないですけど…」
「そうですよね。マッサージやマッサージ機で良くなってたら、ここに来てませんよね?」
「はい‥たしかに」
「今日は、これだけ覚えて帰ってくださいね。肩こりには硬くならないといけない理由があるのです。そんな筋肉を無理やり揉みほぐすと肩こりは悪化します。肩こりを改善させたければ、絶対に筋肉を揉まないでください」
「はい…。」
初めて来られるお客様とは、よくこんな会話をします。
刺激は攻撃
「肩こりも理由がある!だからその原因に対処することが重要です!」と言い続けてきましたが、まだまだ肩を揉み続ける人がいます。
この話が初めての方もいるかもしれませんので、肩こりを揉むと悪化する理由を簡単にお伝えします。
ボクサーがお腹にボールを落としたり、お腹を叩いてもらったりしてるのを見たことがありませんか?
あのトレーニングをする理由は、腹筋を鍛えるためです。
人の体は、刺激を受けると「攻撃」だと思い刺激を受けた箇所を強化するようにできています。
お腹を殴られることで、腹筋が硬くなり痛みから守ってくれるようになります。
肩の筋肉も理由があって硬くなっているのです。揉んだり叩いたり引っ張ったりする事で、体は攻撃だと思い「やられた…もっと強く守らないと!」更に硬くなります。
もう一つ伝えると、「ペンダコ」ってありますよね?
あれは、同じ場所に刺激が加わり、皮膚が硬くなった状態。
刺激から指を守ってくれてるのです。
肩こりも同じで、揉んだり叩いたり引っ張ったりすると、一時的に柔らかくなりますが、その反動でどんどん硬くなり、肩に石が乗ってるような状態になるのです。
快楽主義者かも?
あと、肩こりを揉むと「気持ちいい!」という人いますよね?
あれはもう、感覚異常です。
子どもの肩を揉んだら、嫌がりませんか?
それが正常な反応です。
正常な筋肉は、揉まれることを嫌います。
子どもの肩を揉んだりする事は、絶対にしないでくださいね!
その子の「肩こり人生」を早めてしまいます。
「揉みほぐす」は、原因を追求せず、一時的に辛いことから逃げる行為。
麻薬など、快楽によってツライことから逃げる「快楽主義者」と同じです。
だんだん求める刺激が大きくなり、体を痛め続けることになります。
それをわかっていて「気持ちいいから」と、やめられない人は、ずっと続ければいい。
あなたの体だから「どうしたいのか?」は、あなたが決めればいい。
でも、本当に「改善させたい!」と思うなら、納得できるまで聴いてください。
本気ならとことん伝え続けますので。
あなたの体は、換えの効かないたった一つの体です。
この世に産み落としてくれた親やご先祖様に感謝し、いつまでも「楽しく生きれる元気な体」でいてほしいなぁと思います。