整体院廃業
何も知らない状態で商売を始めたので「商売を始めたら誰でも成功するのだ!」と思ってました。
でも、お客さんが増えず家に篭りっきり。
やることがなく暇だったので、ずっとドラクエ(テレビゲーム)をしてました。
当時は、プライドだけが高く、「チラシを撒くなんて、僕にはできない!」と、お客さんもいないのに偉そうなことばかり言ってました。
でも、さすがに家に居づらくなり、人目に触れない産廃工場でアルバイトをはじめました。
産廃工場ではゴミの仕分けをしてましたが、長靴にガソリンが入り火傷を負って、またしばらく働けなくなりました。
離婚
見栄が原因でこんなことを繰り返していても、奥さんは文句も言わず看護師として家を支えてくれてました。
「僕はいったい何をやってるんだろう…」また働けなくなった不甲斐ない自分を責めました。
そんな時、周りの友達たちも結婚をしていき、子供ができていきました。
僕たちも子供が欲しかったのですが、なかなか子供ができなかったので、検査に行きました。
検査で僕は「通常妊娠がむずかしい」と言われました。
「収入もない…」
「子供もできない…」
一生懸命働いている奥さんを見ていて、どんどん自分を責めるようになりました。
「奥さんは、僕じゃない人と一緒にいる方が幸せになれる」と、勝手に思い込み、僕から別れを告げました。
「僕から別れを告げた」と、カッコいい言い方になりますが、当時の僕は「逃げる」ことしか思い浮かばなかったんです。
とにかく惨めな自分が情けなくて、逃げたかった…。
離婚後、僕は滋賀に出戻りました。