京都新聞掲載
小中学生にさまざまな働き方を紹介する「素敵(すてき)なオトナ図鑑」が発刊された。曲折しながら夢をかなえた滋賀県の市民ら市井の人々の人生や活動をその思いとともに伝える。執筆者は「さまざまな生き方を知って、自分のなりたい未来や生き方にヒントにしてもらえれば」としている。
図鑑では薬剤師、電気工事士、着付師など職業人のほか、寺院でのワークショップや不登校の児童生徒を育てる母親の支援といった活動をする人を取り上げる。
現在の仕事や活動内容を写真も交えて紹介し、これまでの半生での浮き沈みや分岐点をグラフにして表現。「その道のプロになり幸せの輪を広げて」「人生はいつでも自分自身が主役。すてきに輝いて」と子どもたちにメッセージを送る。
著者の一人として書籍を企画したのは草津市の整体師山口克志さん(43)。講演で訪れた小学校の教員から「キャリア教育をしたいが、職業の幅を出すのが難しい」と聞いて図鑑を構想、フェイスブックを通じ参加者を募り、趣旨に賛同した県内在住者18人ら43人が執筆した。
参加した甲賀市の看護師歯黒あずささん(36)は「一つだけが正解と思うと世間が狭くなる。この本を読んでさまざまな世界があるのを知ってくれたら」と話す。
1650円。アメージング出版刊。インターネット通販のアマゾンで販売している。
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京都新聞デジタル
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