「糖質を控えてるのに、健康診断で中性脂肪やコレステロールが上がった…」
そんな経験はありませんか?
糖質制限は一見、体に良さそうですが、やり方を間違えると逆効果になることがあります
実際、数値が悪化したという声も少なくありません。
原因:PFCバランスの乱れ
糖質を減らすと、相対的に脂質やたんぱく質の割合が増加します。
- 脂質の摂りすぎ → 悪玉コレステロール(LDL)が増加
- 脂肪が肝臓に蓄積 → 中性脂肪が増え、「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」のリスク上昇

たんぱく質の摂りすぎによるリスク
- 腎臓への負担:老廃物(尿素窒素)が増えて腎臓に負担
→ むくみ、尿の異常、疲労感など - 脱水症状:たんぱく質代謝に水分が必要
→ 喉の渇き、頭痛、便秘など - 消化不良・便秘:食物繊維不足で腸内トラブル
- 体臭・口臭の悪化:アンモニア臭やケトン臭が強くなる
- 肝臓への負担:老廃物処理が増えて倦怠感や吐き気
- 脂肪が燃えない:糖新生が起こり、脂肪の燃焼が止まる
脂質の摂りすぎによるリスク
- 体重増加・肥満:脂質は高カロリー(1g=9kcal)
- 動脈硬化・高脂血症:血液がドロドロに
- 生活習慣病のリスク上昇:高血圧、心筋梗塞、2型糖尿病など
- 肌荒れ・ニキビ:皮脂分泌が過剰に
- 肝機能の低下:脂肪が肝臓にたまり「脂肪肝」に
- 倦怠感・集中力の低下:エネルギー効率の悪化
糖質不足による体への影響
① 脂肪が燃えにくくなる(脂肪燃焼ストップ)
炭水化物が少ないと、体は糖の代わりに筋肉を分解してエネルギーに変える「糖新生」が起こります。
その結果、筋肉量が減って基礎代謝が落ちる → 脂肪も燃えにくくなる。
② 筋肉量が減る
糖が不足すると、体は筋肉を分解して糖を作ろうとします。
筋肉が落ちると体重は減っても「痩せにくい体」に。
③ 代謝が下がる
筋肉が落ち、栄養も偏るため、エネルギーを効率よく使えなくなります。
冷え・疲れやすさ・体重が落ちないなどの原因に。
④ 食欲が乱れる
糖質不足でセロトニン(満足感ホルモン)が減少。
結果的にイライラ・暴食・甘いものへの渇望が強くなります。
⑤ ホルモンバランスが乱れる
女性の場合は生理不順、肌荒れ、体調不良の原因になることもあります。
⑥ 便秘になりやすくなる
ごはんや穀物に含まれる食物繊維が減ることで、腸内環境が悪化し便秘を引き起こすことも。

炭水化物は「控えすぎる」と、筋肉が減り、脂肪が燃えず代謝が落ちて、痩せにくい体質になりリバウンドのリスクが高まります。
糖質を制限するのではなく、ごはん中心のバランスの良い食事が、健康的なダイエットの鍵です!