近年、肥満人口は世界的に増えており、大きな社会問題となっています。
肥満の基準「BMI」
肥満の判定には、体格指数「BMI」がよく使われます。
計算方法はとてもシンプルで下記のとおりで求められます。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
日本肥満学会では
- 25以上:肥満
- 25~30:肥満1度
- 30~35:肥満2度
- 35~40:肥満3度
- 40以上:肥満4度
としています。(WHOではBMI30以上を肥満と定義)
とくに死亡率の研究では、BMI 22~23がもっとも低リスクであることがわかっています。

肥満は万病のもと
「肥満は万病のもと」といわれるほど、多くの病気と関係しています。
例えば
- 生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風など)
- 心筋梗塞や脳梗塞といった血管の病気
- 脂肪肝や睡眠時無呼吸症候群
- 女性の月経異常や妊娠合併症
- 膝や腰の痛み、関節症など整形外科的なトラブル
- 大腸がんや乳がんなどの悪性腫瘍
など、全身に影響を与えます。

なぜ肥満が病気を招くのか
肥満になると、余分なエネルギーが体にたまり、以下のような悪影響をもたらします。
- 酸化ストレス(体をサビさせる物質)が増える
- 内臓脂肪の炎症が起こる
- 「TNF-α」という炎症物質が分泌され、インスリンの効きが悪くなる
インスリンが効きにくくなると、体はさらにインスリンを出そうとして「高インスリン血症」になります。
これが細胞を必要以上に増やし、がん化のリスクを高めることも知られています。
カロリー制限でわかってきたこと
ある研究で、30%の食事制限をしたサルは、通常の食事をしたサルよりも長生きし、老化の進み方も遅かったと報告されています。
ここで注目されたのが「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)」です。

カロリー制限をするとこの遺伝子が活性化し
- 抗酸化作用(体をサビから守る)
- 抗炎症作用(体の炎症を抑える)
- 代謝の改善
- ストレス耐性の向上
といった働きをすることがわかっています。
肥満を防ぐことは長寿につながる
肥満を予防することは
- 生活習慣病やさまざまな病気を防ぐ
- インスリンの働きをよくして体を健康に保つ
- 長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化する
といった大きなメリットがあります。
健康で長生きするために、適正な体重に戻していきましょう!
