知っておきたい『報酬系』について

私たちの脳には「報酬系」というしくみがあります。

報酬系とは、快楽や満足感といった「報酬」を感じることで活性化し、行動を促す脳の神経回路のことです。

過度な刺激(アルコール、薬物、ギャンブル、タバコ、ゲーム、SNS、甘いお菓子やジャンクフード、買い物、動画視聴など)によって報酬系が過剰に活性化されると、依存症のリスクが高まります。

こうした刺激は、一時的には「快感」や「満足感」を与えますが、繰り返し求めるうちに脳が慣れてしまい、以前よりも強い刺激を欲しがるようになります。

その結果、やめたくてもやめられない「依存状態」に陥るのです。

食欲には2種類ある

人間の食欲には、大きく分けて2つあります。

  • 恒常性食欲:体に必要なエネルギーを補うための食欲
  • 報酬系食欲:おいしさや楽しさを求めるための食欲

ダイエットが難しいのは、実はこの「報酬系食欲」が強く働くからです。

脳の中で起きていること

おいしいものを食べると、脳内で「ドーパミン」という物質が出て、快感や満足感を感じます。

これが「もう一口食べたい」と思わせるサインになります。

さらに、甘いお菓子やジャンクフードは、脳内で「ベータ・エンドルフィン」という“脳内麻薬”のような物質を増やし、食欲を一層かき立てます。

肥満と報酬系の関係

肥満の人は、報酬系の反応が鈍くなることがあり、少し食べただけでは満足感が得られにくい傾向があります。

結果として、必要以上にたくさん食べてしまうのです。

また、腸内の悪玉菌が増えると、食欲を抑えるホルモンの働きが弱まり、さらに満腹感を感じにくくなることもわかっています。

ストレスで食欲が爆発する理由

ストレスがたまると、心を落ち着ける「セロトニン」が減ってしまいます。

すると、食欲を強める「ドーパミン」が過剰に働き、「つい食べすぎてしまう」状態になりやすいのです。

食欲をあおる食品の秘密

ファストフードやお菓子などは、人が「おいしい!」と感じやすい味を徹底的に研究して作られています。

そのため、食べ続けるうちに依存してしまうこともあります。

食欲をコントロールするコツ

食べすぎを防ぐには、食べ物以外で脳を満足させることが大切です。

  • 運動:体を動かすとドーパミンが出て気分が上がります
  • 趣味:夢中になれることがあると、食欲が気になりにくいです
  • 友達との会話:人との交流でも脳は「報酬」を感じます
  • ストレス解消:リラックスする時間を持つことも大事です

強い意志は必要ですが、工夫次第で報酬系を上手にコントロールできます。

健康のために、できることから少しずつ取り入れてみましょう!