「太る理由」はとてもシンプルです。
それは、消費カロリーより摂取カロリーが多いこと。
この状態が続くと、余ったエネルギーが脂肪として体に蓄積されていきます。
脂肪は、1kg=約7,200kcalです。

具体的な例を見てみましょう。
・摂取カロリー:1,740kcal
・消費カロリー:1,500kcal
この場合、毎日240kcalのカロリーオーバーとなります。
これが1ヶ月(30日間)続くと…
240kcal × 30日 = 7,200kcal
つまり、1ヶ月で体脂肪が約1kg増えるという計算になります。
このように、太るというのは「一気に」ではなく、日々の小さな積み重ねで起きているのです。
逆に言えば、その積み重ねを見直せば、自然と痩せていくことも可能です。
ホメオスタシス(恒常性)の低下
人間の体には、「ホメオスタシス(恒常性)」という働きがあります。

これは、体の状態を一定に保とうとする自動調整機能のことです。
・寒くなれば体温を上げる
・血圧や血糖値を一定に保つ
といった反応も、このホメオスタシスの働きによるものです。
体重においても同じで、本来であれば‥
・体重が増えたとき → 食欲を減らす
・体重が減ったとき → 食欲を増やす
というふうに、体は自然にバランスを取ろうとします。
なぜ食欲が乱れるのか?
ホメオスタシスの働きが乱れてしまうと、本来なら制御されるはずの食欲が暴走し、過食や間食が止まらなくなってしまいます。
ホメオスタシスの機能低下の原因には、以下のようなことが関係します。
・極端なダイエットや食事制限
・睡眠不足
・ストレスやホルモンバランスの乱れ
ダイエット成功のカギは「ホメオスタシスの回復」
リバウンドのないダイエットを目指すためには、このホメオスタシスの働きを正常に戻すことがとても重要です。
体が自然にバランスを取り戻せば、無理に我慢することなく、「太りにくく、維持しやすい体質」へと近づいていけます。